エレベーターの「耐荷重」ってどれくらい?

2025年5月16日

引っ越しシーズンも落ち着き、5月は荷物の整理や家具の買い替えなどでエレベーターを使って物を運ぶ機会が増える時期です。そんな時に気になるのが「この荷物、エレベーターに乗せて大丈夫かどうか」という点です。

今回は、意外と知られていない「エレベーターの耐荷重」についてご紹介します。

耐荷重=エレベーターが安全に運べる重さの限界
エレベーターには必ず「最大積載量(耐荷重)」が設定されています。これは「この重さまでなら安全に動作します」という目安です。

おおよその例は以下の通りです。

・住宅用小型タイプ:320~450kg(約4~6人)
・一般的なマンション用:600~750kg(約9~11人)
・商業施設・業務用:900kg~1000kg以上(約13~15人)
・荷物用エレベーター:1500kg~2000kg超(大型家具や台車など)

目安としては「1人=65kg」で設計されていることが多く、これをもとに定員と耐荷重が決められています。

耐荷重の確認方法
エレベーターのかご内や乗り場の操作盤付近には、「定員◯名/積載◯kg」と表示されたプレートがあります。その記載がその機種の耐荷重です。

荷物を運ぶときの注意点
・大きな家具や家電は、重量を分散して複数回に分けて運ぶ
・台車を使う場合は、床や扉を傷つけないように養生する
・過積載になるとエレベーターが動作を停止することがある

また、建物によっては荷物専用エレベーターの使用や搬入のルールがあるため、事前の確認をおすすめします。

耐荷重を超えると何が起こるのか
エレベーターは、設計された最大積載量(耐荷重)を超えると、安全装置が働いて次のような動作になります。

1.かごが動かなくなる(発進しない)
多くのエレベーターには「過積載検知装置」が搭載されており、かごが動き出す前に重量を検知しています。定格を超える重さがかかっている場合、動作を停止し、扉を閉じずに開いたままにする機種が一般的です。これにより、過積載状態での運転が防がれます。

2.ブザーや警告ランプで知らせる
過積載時には、「ブザー音」や「警告表示」で乗客に通知されることがあります。この合図が鳴った場合は、誰かが降りるか荷物を減らすまで発進できません。

3.強引に乗り続けると、故障や部品劣化の原因になることも
古い機種やメンテナンスが不十分な機器で繰り返し過積載が起こると、モーターやワイヤーに過剰な負荷がかかり、長期的には故障や制御系の不具合につながるおそれがあります。

エレベーターは「余裕を持って使う」が基本
設計上の耐荷重にはある程度の安全率が組み込まれていますが、それは非常時の保険であって、常にギリギリで使ってよいという意味ではありません。人・荷物ともに、積載量の8〜9割程度までに抑えるのが理想です。

エレベーターの耐荷重は、日常的には意識しにくいものですが、安全のためにとても大切な設計要素です。大きな荷物を運ぶときや、人が多く乗る場面では、表示されている耐荷重を確認し、適切に利用しましょう。

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