世界のエレベーター事情と国際マナー

2025年7月16日

2025年に現在開催されている大阪・関西万博をはじめ、国際的なイベントの増加や観光業の活発化により、私たちの日常生活の中でも多くの外国の方と接する機会が増えています。職場や公共施設、商業施設など、多様なシーンで異文化交流が進み、国籍や文化の異なる人々が共に過ごす環境が広がっています。

こうした環境において、エレベーターは身近な存在である一方、国や地域によって設備の仕様や利用マナーに違いがあります。基本的な知識を持つことは、相手への配慮や円滑なコミュニケーションの一助となります。

本コラムでは、世界各地のエレベーター事情を設備面とマナー面から紹介し、国内外問わず役立つポイントを解説します。

1.国によってこんなに違う!?「エレベーターの設備と仕様」
国によって、エレベーターの“当たり前”はこんなに違います!
●「閉じるボタン」が機能していない!?
例えば、アメリカやカナダ、オーストラリアでは、エレベーターの「閉じる(CLOSE)」ボタンが機能していない場合が多くあります。これは、扉が自動で閉まるまでの時間が身障者保護のための法律などで定められており、乗客が任意に早く閉めることを制限しているためです。ボタンは設置されていても、実際には“気休め”のような存在なのです。

●階数の表示ルールが違う!

日本では「1階」「2階」と数えますが、ドイツ・イギリスなどヨーロッパの多くの国では、地上階を「Ground Floor(G階)」と表記し、その上が「1st Floor(1階)」という数え方が一般的です。つまり、日本の2階が向こうの1階にあたるということ。
一方で、アメリカやカナダなどでは、日本と同様に地上階が「1st Floor」とされているため、旅行中に混乱することも少ないでしょう。

2.国によってこんなに違う!?「エレベーターの使い方やマナー」

国や地域によって、エレベーターの使い方やマナーには意外と違いがあるものです。
「降りる人が先」は本当に世界共通?エレベーター内での会話は?
私たちが“当たり前”と思っている行動も、海外では別のルールや価値観があるかもしれません。

海外旅行先や多国籍な職場などで「えっ、今どうすれば?」と迷う場面もあるかもしれません。ここでは、そんな場面に役立つ「エレベーターの使い方やマナー」をクイズ形式でご紹介します。海外の方との交流や、旅行先での立ち居振る舞いの参考にも、ぜひお役立てください。

Q1:ドイツやイギリスなどでは、公共の場でエレベーターを利用する際、どのような待ち方が一般的なマナーとして認識されているでしょう?

A)扉の前に集まり、開いたら順に乗る
B)列を作って順番を守って待つ

正解:B)列を作って順番を守って待つ

➡ ドイツやイギリスなどでは、整列して順番を待つスタイルが一般的です。公共交通機関と同様に、エレベーター前でも秩序を保つことがマナーとされています。

一方、アメリカやブラジルなどの一部地域では、列を作る文化が強くなく、自然な流れで乗り込むことも多く見られます。これは「個人の裁量」や「空気を読む」ことが優先されやすい文化的傾向によるとされます。

Q2:アメリカやカナダ、ブラジルなどでは、エレベーター内での過ごし方として比較的多く見られる傾向はどちらでしょう?

A)無言で静かに目的階を待つ
B)自然に笑顔や軽い会話が交わされることもある

正解:B)自然に笑顔や軽い会話が交わされることもある

➡ アメリカやカナダ、ブラジルでは、日常的に知らない人とも軽く挨拶したり、天気や仕事について話すなど、フレンドリーな会話が交わされることがあります。特にオフィスビルやホテルなどで見られる傾向です。

一方で、日本や韓国、シンガポールなどでは、公共空間での私語は控えめにするのがマナーとされており、エレベーター内でも静かに過ごすことが一般的です。

Q3:ドイツ・イギリスなどで広くマナーとして浸透しているとされる、エレベーター乗降時の行動はどちらでしょう?

A)開いた瞬間にすぐ乗り込む
B)先に降りる人が出るまで待つ

正解:B)先に降りる人が出るまで待つ

➡ ドイツ・イギリスでは「降りる人を優先する」マナーが社会的に定着しています。多くの公共施設で掲示やアナウンスによる啓発もされており、マナーとして明確に意識されています。

一方で、中南米や一部の都市部では、混雑時に乗り降りのタイミングが曖昧になることもあり、乗る人が先に動き出す光景も見られます。これは「柔軟さ」や「テンポの速さ」を重視する行動スタイルの一例とされています。

3.早見表

これまで紹介した内容を、主要国・地域ごとに比較できるよう、早見表にまとめました。

※以下の内容は、各国・地域におけるエレベーターに関する傾向や一般的なマナーを参考としてまとめたものです。実際の運用や行動は、施設の種類や地域、混雑状況、個人の判断などによって異なる場合があります。現地での案内や周囲の様子に十分配慮したうえでご利用ください。

4.まとめ

世界中のエレベーターには、それぞれの国や文化に根ざした設備の違いや利用マナーがあります。異なる価値観や習慣を理解し、尊重することで、日常のちょっとした場面でもスムーズで心地よい交流が生まれます。大阪・関西万博をはじめ、国際交流がますます広がる今だからこそ、エレベーターの使い方を通じて異文化への理解を深めていきましょう。

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